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第二章 34  運命に抗え! アーヤの決意

Author: KAZUDONA
last update Last Updated: 2025-12-30 08:59:32

 国王は驚きと共に意味が理解できないという表情をした。そりゃ運命やら何やら言われてもわかる訳ないけどな。

「そ、それが、其方の願いか? 運命とは一体……? いやしかし、第二王女とはいえ、大事な娘でありこの国の姫だ。少々難しい話になるな……」

 目を閉じて顎に手を添え、悩むような表情をするフィリップ国王。だろうな……、予想通りだけど。魔眼の準備を一応しておくか。

(カーズ、魔眼ぶっ放してもいいですかー? 死の呪いを解いてもらって更に命を懸けて国を救ってもらっておきながら、なんと狭量な……。お姉ちゃんはもうキレそうですー)

 こいつはほんと短気だなー。それは既にキレてる奴の台詞だろ。でも一応真意を暴こうか。

(待てアリア、魂の天秤を使ってまずはカマをかける)

(おっとそうでした! じゃあまずはそれでいきましょうかー)

「それは、あなたの解呪をして命を懸けてこの国を救ったとしても、俺のような所詮冒険者如きが姫を求めるなどおこがましいと言いたいのか?」

「いや、決してそのようなことではないのだ……。其方の願いであれば何でも叶えてやりたいと思っておる! 嘘ではないぞ……」

Doubtダウト。嘘ですねー。何でも叶えてやりたいと言っているのもアーヤちゃんは別ということでしょー? そして冒険者如きと多少見下してもいる。私のユニークスキル・『魂の天秤』は誤魔化せませんよー」

 まあ顔に思いっ切り出てたしな、俺でもわかるわ。ったく王族ってのは……、調子良さげに振る舞いやがって。結局本心はそれか。

「うぐ……、そんなことは思っておらん! そなたには感謝しておるのだ!」

 これも嘘だろ。

「それもDoubtダウト。腕が立つ冒険者達が運よく現れて国を救ってくれて、城が壊れた程度で済んで良かったと思っていますよねー?」

「なっ、なぜそんなことがわかる?! 其方は一体何者なのだ!?」

 わかるんだよ、こんなんでも神の能力なんだから。

「私がどうこうという問題じゃないんじゃないんですかー? あなたの心の問題でしょー? 私は弟カーズの願いを叶えてくれと言いましたよねー? それに喋れば喋る程、あなたの心の醜さがここにいる全員に伝わることになりますよー? 王の威厳、全て失ってもいいのなら、どうぞいくらでも言い訳するといいですよー(笑)」

 ドSめ、でもその通りだな。俺もいい加減ムカついて
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      やっと来た出番だ。舞台に飛び乗った俺にもありがたいことに声援が飛んでくるんだが……。「あいつが邪神殺しだろ? 女みたいだなー」「それパレードのときにも思った!」「でも途轍もなく美しいわ!」「貴族姓が姫と同じだぞ?!」「ということは……、マジかよー」 などと、まあいらん野次も聞こえてくる。ったく誰だよ……、その呼び名考えた奴は。あのハゲ長男か? 確かに俺の称号にも加わっていたけどさー、まるで俺が悪い奴みたいなんだよな。徐々に大きくなる邪神殺しコール。 いやーこれはマジでやめて欲しい。早速パパさんに役に立ってもらおうか。(義父さん、あの不名誉な二つ名呼びを止めさせてくれよ、声が大きくなる魔法かけるから叫ばなくていいし) 通信・念話のスキルについては、アヤの念話の話をしたときに伝えてある。すぐに返事が返ってきた。(うむ、大切な我が息子の頼みだ。任せておけ!) 舞台からラウダー・ヴォイスをかける。無茶苦茶言わなければいいんだけどなあ。「「「観客諸君、私は国王フィリップだ。カーズはこの国を救ってくれた英雄にして、私の愛する息子も同然! 二度とそのような不名誉な二つ名で呼ぶことは許さん! 応援するのであれば勇敢な彼の名を呼べ! これは王命である! そしてこれは全王国民にもお触れを出す、破ったものは禁固刑は免れぬと思うように!」」」 うん、やっぱやり過ぎ……。それに持ち上げ過ぎだが、御陰で一瞬にしてあの不名誉な二つ名では呼ばれなくなった。変なオッサンなんだけど、国民には慕われてるんだよな。今はカーズコールだ。これはこれでむず痒いんだが、さっきのよりは万倍マシだよ。(ありがとう、義父さん。もう充分だ)(いや何、役に立ったのなら何よりだ。明日にはお触れを出しておくからな)(あ、あー、うん、助かるよ……) そこまでしなくてもいいんだけど。まあとりあえずはOK、逆側からのそのそとザコジャイが上がって来る。こいつにはブーイングが容赦なく飛ぶ。他の悪党どもは壊滅したし、こいつもやられると思ってるんだろうね。相当悪さをしてきたんだろう、もう観衆は敵意丸出しだ。「くそっ、どいつもこいつも使えねえな……」 なんかブツブツと悪態をついてるな…、うむ、こいつに勝手に喋らせておくだけでもへし折れそうだ。頭を使おう。さあ、自分の汚い内面を

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